朝礼

最終更新日 : 2010-06-08 21:30:15

朝礼の狙い


朝礼を行うには意味があり、数年間で色々なやり方を試してみたが、以下の4点を意識して行うとレベルの高い朝礼を実現できるという考えに至りました。また、夕礼とセットにして行うと効果的です。
  • ヴィジョンの確認
  • 情報共有
  • コミットメント
  • モチベーションコントロール

ヴィジョンの確認

日々の細々なタスクをこなして行くだけだと、何を長期的な目標として働いているかを忘れがちになっていまいます。毎朝再確認することによりミクロ的な視点ではなく、マクロ的な視点を維持することが可能になります。

情報共有

マイルストーンに対して今どういう状況なのかを共有し、問題点等があれば早めに解決にうつれるようにします。例えば、「売り上げが未達成で、普段より1万円多く売り上げないといけない。だから、一人3000円多く本日は売り上げる用に」「本日Aさんが体調不良でお休みなので、タスクDに手をつけれないので、先にEを本日作業しましょう。」等ですね。

コミットメント

強いチームは、朝礼をただの情報共有の場としてではなく、各個人が本日なにをするかをコミットメントする場として利用します。営業の場合「何件仕事をとってくるか。」「売り上げをいくらあげるか。」等のコミットメントをします。開発の場合、「A,Bのタスクを本日中に終わらせます」等ですね。 逆に言えば、開発チームを複数まとめる立場の方の場合、各自がコミットできているかを見るとだいたいそのチームの健康を見ることができます。おすすめです。


注意として、コミットメントした内容は達成するべきですが、達成していないメンバーを糾弾するためのツールではありません。コミットメントが達成しそうにない場合、早めに情報を共有し、お互い助け合って達成するチームを作るべきです。また、あまりキッチリ続けると数ヶ月で息切れしてきます。定期的に5時に帰る日をもうける等、何らかの息抜きを考慮する必要があります。



スーパーハッカーの匿名希望氏の情報によると、彼が一時在籍していたドリームチームでは、時間単位でタスクを見積もり、朝にコミットメントを行っていたらしい。彼等の開発手法がPDFで見ることが出きる。

モチベーションコントロール

各メンバーのモチベーションをコントロールするのに使います。世間話をするなり、おたがいの問題を解決してあげる等様々です。一体感を作るのが大切だとは思います。またお互いよかったことはほめる。とにかくほめる。


男性が多い現場の意見として、器量のある女性が関わっていると力がだせる等の意見もありました。

段階

Level1 現場視点のチーム単位で朝礼をおこなっている。
Level2 トップダウンではなく、輪としての共有ができおり、ヴィジョンの確認ができている。
Level3 今日のタスクに対してのコミットメントを行えている。
Level4 メンバー全員が朝礼の目的を理解し、良い朝礼にしようと心がけている。
Level5 他低レベルチームの朝礼の問題点の指摘、改善を手伝うことが出来る。

朝礼を始めるのが特に有効なケース

  • 納期が遅れがちなチーム
  • 分業的な仕事が多く、お互いが見えづらいチーム
  • ヴィジョンが不明瞭なまま仕事に取り組んでるチーム

朝礼技術

  • 立った状態で行う。席についてしまうと朝礼ではなくなりミーティングになってしまいガチ
  • 見える化。トヨタのカンバンや、バーンダウンチャート等タスクの見える化を行いコミットしやすい環境を作る
  • 良いことがあれば一緒に喜ぶ。褒めあう。
  • 朝礼とは少し離れるのですが、リーダシップ力向上にとても役立ちます。

新技術案

  • IRC朝礼というのはどうだろうか。巧く行けば、朝礼の掛け持ちを行うことが可能。

朝礼の問題点


なにごとにも副作用があります。朝礼を行う際には、以下の項目が現在どうなっているか、定期的に考えると良いと思います。
メンバーの時間を利用
参加メンバーの時間を利用しているのを定期的に考えることにより、効率が悪い点の気づきが生まれ、効率化等をおこなうことができる。
朝礼だけでは解決できない
朝礼は解決する場ではない。ダラダラしてないかつねに見直しが必要。
朝礼意義のずれ
定期的に振り返り「情報共有」「コミットメント」「モチベーションコントロール」のための朝礼からはずれだしてないかを意識することによりズレを防ぐことが出来ます。

悪い例

進捗管理型朝礼


朝礼を研究しないで初めてしまったチームにありがちなのが「進捗管理型朝礼」です。他のメンバーの作業を把握できてなかった上司は、朝礼を始めることにより、他のメンバーが何をやっているかなんとなくわかる朝礼が魔法のように感じてしまいます。「情報共有」「コミットメント」「モチベーションコントロール」という目的からはずれ、「進捗管理」のための朝礼になってしまいます。進捗管理型朝礼のもっとも恐ろしいところは、上司にかかった魔法だけが長続きしてしまうということです。

政治家型朝礼


現場のメンバーではなく、リーダ以上で朝礼を行うのが「政治家型朝礼」です。この朝礼の一番の問題は、対象が間違っているということです。各政治家達は、自分達のチームの朝礼に取り込むべき立場であるのに関わらず、政治活動に時間を使ってしまっています。この朝礼の側面的な問題として、現場メンバーとの関わりが遠ざかってしまいます。朝の大事な時にリーダ不在という時間を作ってしまうということですね。ただし「政治家型朝礼」は「本来の朝礼」ができないのが問題ですので、政治家の方々は就業時間の1時間前に集まる等を行うという解決方法があります。

SEE ALSO


Thanks


  • masutaro
  • mumumu
  • tsubotax
  • hideden
  • dann
  • harupiyo

良いご意見等ありがとうございました。