スケジューリング
最終更新日 : 2011-01-06 15:04:03
スケジューリングとは
スケジューリングとは、複数の仕事をどういう順番で作業するかを決めることにより効率化を計る手法。また、進捗の可視化、納期の特定、モチベーションのコントロールのためによく利用される。
理想のスケジューリング
スケジューリングを明確にしなくても、効率よく作業が行われること。
スケジューリングに必要な能力
- 対象の作業の経験
- 作業者の能力の把握
- 作業設計能力
スケジューリング運用に必要な能力
- 危機管理力
- リーダシップ力
期待する効果
待ち時間をなくす
常になんらかのタスクを持っているようにし、何もしない時間をなくす
依存関係を可視化する
スケジュールを立てることにより
Bの作業をするにはAの作業が先に必要
等の可視可ができる。
依存関係を信用で解決する
まだ作業は終わっていないが、スケジューリングにより納期を特定しその情報を信用した上で依存を解決できる
Aの作業は3/1日に終わる予定なので、Bの作業は3/3に終わることができる
終わりを作る
全体の作業の終了ではなく、こまかな作業ごとの終わりを作ることが出来る。このことにより、進捗を可視かすることが可能になる。
納期の意識つけができる
作業ごとの終わりを作ることにより、いつまでになにを終わらせなくてはならないかが明確になる。
見える化される
作業全体の状況が、関係者のみではなく、第3者にも見えるようにすることができる。
チェックシート
- 1作業の作業途中待ちが発生していないか
- 作業待ちが多々発生する場合、スケジューリングの組み方が大雑把すぎるか、作業者の解決能力が低い可能性が高い。こういった場合、作業を更に分割してスケジュールを引き直すのが効果的である。また、第三者が作業に関わっている場合ブラックボックスになってしまい、彼らとのやり取りで待ちが発生してしまうケースもある。
- 1作業が納期通りに終わっているか
- 作業が終わらない原因として、作業者の能力の低さ、スケジュールの大雑把さ、そもそも無理なのが当初からわかっているスケジューリングであるケースがあげられる。対策としては、作業者を入れ替える、増やす、長期的視点では作業者を教育する等の作業側ベースの底上げがあげられる。優秀かつ作業を把握できているチームの場合はスケジュールは甘い方が旨く行くケースが多いが、そうではない場合、作業を更に分割しスケジュールを細かくする等の対策を行うことが有効である。また、作業量ベースではなく、経営者視点の納期からのスケジュール等の場合、そもそも現実的ではないので終わらない等のことがある。その際には、納期/要求等を受け入れる前に相談することをおすすめする。
- 成果物を確認できているか
- 作業の成果物の確認を定期的に行っていない場合、設計者/作業者の能力次第で出戻りが多々発生してしまう場合がある。定期的に要求した内容が、スケジュールにそってアウトプットされているかを確認する作業を行うことをおすすめする。
- 予期しない作業がどんどん増えていないか
- スケジューリングとは経験の能力により行うことができる技術である。未知の作業が多数の場合、スケジューリングを行うこと自体の難易度が高い。こういったケースの場合、大雑把な調整可能なスケジュールと、アジャイル的な期間毎のスケジュールを2つ用意し進めるという方法がある。